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素敵なペットライフのために

マイクロチップ

突然の迷子、災害、事故、盗難などによって飼い主と離れ離れになった場合、動物たちは住所や名前を言えず、固体の識別は非常に困難です。

そんな時、マイクロチップは確実な身元証明になります。マイクロチップとは直径2mm、長さ8~12mm程度の円筒形の皮下埋めこみ型の電子標識器具で、それぞれのチップには世界で唯一の15桁の固体識別番号が記録されています。

この固体識別番号は変更、改ざんができないだけで無く、体内からの脱落や消失もほとんどないため、マイクロチップの番号を専用のリーダー(読み取り機)で読み取り、データベースに登録された情報と照らし合わせることで確実な身分証明ができます。

マイクロチップは1987年にイギリスで組織的な使用が始まって以来、ヨーロッパやアメリカを中心に、家畜やペットの固体識別の方法として広く使用されており、北欧諸国、フランス、シンガポール、台湾など犬の登録にマイクロチップを義務化している国もあります。

近年わが国でも、犬や猫などのペットを中心として利用者が増えています。

また、2019年の法律改正で、犬猫の飼育主へのマイクロチップの挿入努力義務が課されました。

マイクロチップ

マイクロチップは、通常の注射器よりも若干太い専用のチップ注入器を使って、犬や猫の場合では通常、背側頚部の皮下に埋めこまれます。

痛みは通常の注射と同程度といわれており、固体識別の方法として従来行われてきたタトゥー(入墨)に比べ苦痛も少ないといわれています。

マイクロチップの表面は生体適合ガラスで覆われており、生体への影響は非常に低く、安全性が高いと考えられています。

マイクロチップの埋めこみは獣医療行為にあたるため、必ず獣医師が行います。万が一のときに、動物たちの身元を証明してくれるマイクロチップ、詳しくはお近くの動物病院にご相談下さい。

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アニマルセラピー

みなさんは、疲労やストレスが溜まっている時、どのような方法で心や体をリラックスさせることができますか?

中には、動物と触れ合うことで、悩みや不安が軽減される人も多いのではないかと思います。そこで今回はその動物が持つ“癒やし効果“を利用した、アニマルセラピーについて紹介していきます。

 まず、アニマルセラピーには大きく分けて3種類あります。

1つ目は、主に動物との触れ合いを目的とした、癒やし効果が期待できる動物介在活動。

2つ目は、医師が治療の補助を目的として行われる動物介在療法。

3つ目は、子どもたちへの教育を目的とした動物介在教育です。

これらは、病院や施設、学校などへ訪問し、動物と触れ会うことで命の大切さを伝えたり、病気やリハビリ中の方を励ます活動が行われています。

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さて、アニマルセラピーにはどのような効果があるのでしょうか?

実際に動物と触れ合うことで、高齢者の寿命が伸びるという研究報告もあるそうです。また、血圧の安定や、精神的に障害を抱えている人々の症状の改善にも繋がると考えられています。

  しかし、アニマルセラピーの問題点として、動物の負担が大きくなってしまうのも事実です。

その為、動物達の疲労やストレスを考えながら行っていくことが重要視されています。更に、動物が苦手な人や、アレルギーを持っている人の場合は、逆効果になってしまいます。

ですから、その病院や施設に、動物に対してどのような意識を持った人たちがいるかの下調べが重要となります。

 アニマルセラピーは治療に関して直接的な効果はなく、あくまでも手助けとなる方法の1つです。しかし、精神的な効果に関しては、十分に私たちを癒やしてくれる存在であります。

実際に私たちは動物病院のスタッフとして犬・猫と毎日触れ合っていますが、ふとした時の表情やその子その子によっての存在自体に癒やしを感じることがよくあります。

だからこそ、もっと多くの方にアニマルセラピーの存在を知ってもらい、より多くの人々の生活を向上させるきっかけになるといいですね。

犬のカーミングシグナル

皆さんはカーミングシグナルという言葉をご存知でしょうか。

カーミングとは落ち着かせる、シグナルは信号という意味です。つまり、自分と相手を落ち着かせる=犬が自分の気持ちを伝えるためのボディランゲージということになります。

ペットを飼っている人や、動物に携わる仕事をしている人は、このカーミングシグナルにより、その子の今の気持ちを理解することが出来ます。

 カーミングシグナルは、ノルウェーの動物学者、テゥーリッド・ルーガス氏が1990年代に提唱し、現在27種類に分類されています。

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その内の例として、犬があくびをするのは相手の興奮を鎮める効果や、自分がストレスを感じている表われと言われています。反対に笑顔を見せたり、仰向けに寝転んだりするのは、楽しい気持ちや、信頼を示しています。更に、犬がそっぽを向くのは、相手に対して敵意がないことを示しているので、こちらも視線を逸らしてあげると犬の緊張がほぐれます。

 しかし、本当にカーミングシグナルの効果はあるのでしょうか。この疑問を解決するために、2016年に検証実験が行われました。

この実験は顔見知りの犬同士と見知らぬ犬同士を同じエリア内に入れ、犬同士の反応を調べたものです。この実験によると、見知らぬ犬に対しては緊張をほぐすため、自分の心を落ち着かせるような行動が見られました。また、攻撃的な犬に対しては、相手を落ち着かせようとする行動が見られたと言います。

そして、このカーミングシグナルが出された後、攻撃行動をおこしていた犬の攻撃性の減少率は、約80%だったということです。このことから、カーミングシグナルは役割を果たしているということが言えるでしょう。

 犬は言葉が話せません。だからこそ、私たち人間がその子の些細な変化に気付いてあげる事で、犬との信頼関係が生まれます。

その方法の1つとしてカーミングシグナルを読み取ることにより、犬との更によりよい関係が築いていけるといいですね。

熱中症にご注意ください!!

熱中症に注意だ

犬

最近は暑い日が多くなってきましたね。皆さんは夏バテ気味ではないですかsign02

これだけ暑くなってくると外にも出たくなくなっちゃいますねimpact

さてさて今回はワンちゃんネコちゃんの熱中症についてお話していきますcatdog

猫

熱中症になりやすい子とはsign02

 

・ 短頭種(鼻ペチャ)

パグ

※体の構造上、スムーズな呼吸がしづらく、暑いほどさらに悪化するため、熱中症になりやすい。

猫

・ワンちゃんなら、パグ、フレンチブルドックなど

・ネコちゃんなら、ペルシャ、スコティッシュ・フォールドなど

 

 

・  太っている子

太ったミニピン
太っている

 ※肥満気味の犬は、皮下脂肪が断熱材となって体内に熱がこもりやすく、そのうえ首のまわりの脂肪によって気管が圧迫されて

呼吸機能が低下し、呼吸による体温調節が難しくなるため、熱中症になりやすい。

 

・ 子犬子猫、シニア犬猫

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※子猫や老猫は体の生理機能が未発達であったり、衰えていることが多かったりなど、

体温調節が上手くできないため暑さに弱く、熱中症になりやすい傾向があります。

上記以外の子も熱中症にならないわけではないので、暑い日は充分に注意してください!!

熱中症の症状とはsign02熱中症文字

犬やネコの熱中症の症状は口を開けてハアハアときつそうに呼吸して、
よだれが口から流れる事があります。

いぬあつい

また、目が充血することもあり、ふらつき吐いて下痢をする事も。

さらにひどい状態になると失神したり、筋肉がふるえて痙攣し、吐血や血尿などもあり、
呼びかけても反応しなくなります。

最悪は亡くなってしまうこともあり、大変危険な病気です。

熱中症対策とはsign02

散歩と運動の時間に気を付ける

お昼など暑い時間帯には散歩、外での運動は避けましょうsign03気温

アスファルトは高温になりやすいので、お散歩に行かれる時には地面の温度を確認してください。

夏場になると朝早く、夕方でも地面が熱いときがあるので油断はしないようにしてくださいね。

湿度・温度管理は気を付けましょう

留守番させるときはエアコンをつけて、快適な湿度・温度を保ちましょう。

クールマットの利用もひとつの方法です。また、車内で留守番させるのも非常に危険ですので避けましょう。

熱中症になってしまったらsign022016613154435.jpg

※まず体温を下げてあげましょう。冷水でぬらしたタオルで体を包んだり、お風呂場や流し台で体全体に水をかけるなどして、体温を下げます。

水が飲めるまでになったら、少しずつ水分補給をしてあげましょう。

氷水など冷たすぎる水はかけないように注意してください。急激な体温の低下は逆に危険です。
※体温が下がって症状が落ち着いても、体内の循環器や臓器が

ダメージを受けている可能性があります。必ず動物病院で診察を受けるようにしましょう。

 

まだまだ暑い日が続くので、これからも注意してください!!

猫に九生あり

「猫に九生あり」あるいは「猫には9つの命がある」ということわざをご存じでしょうか。

正確な起源はわかりませんが、イギリスの小説家ウィリアム・ボールドウィンが1560年に出した「Beware tha Cat」(猫にご用心)という作品中の「魔女はその猫の体を9回使うことを許されるのだ」という一節や、シェイクスピアの戯曲として有名な「ロミオとジュリエット」中の、「猫王どの、9つあるというおぬしの命がたったひとつだけ所望したいが」という一節に、こうした表現をみることができます。

また、1930年に著された「猫と魔術と神話辞典」では、紀元前450年頃のエジプトにおいて九柱神であるオシリスとイシスの娘が、「バステト」という猫の姿をした女神であるとみなす通念があったとしています。エジプトの思想に触れた国々では、太陽と月、そしてその象徴である猫に、古代エジプト人にとって神聖な数字であった「9」を重ねたのかも知れません。

日本でも、昔から猫にまつわる話は多く存在し「飼い猫が1貫、もしくは2貫を超えると化ける」「13年飼った古猫は化け、50年を経ると尾が分かれ霊力を身につけて猫又になる」などといわれ、それを妖怪と捉えたり、家の護り神となると考えたり解釈は様々です。

他にも「招き猫」がそうであるように、猫には特別な力が備わっていると考えられていました。このように神秘的なイメージがあり、人間にはとても真似できないような行動を平気でこなし、突然家出をしたかと思うと2~3日後に何食わぬ顔でふらりと帰ってくる。

ちる

「猫に九生あり」という表現は、数千年の時を経て「なかなか死なない」「しぶとい」といった意味合いで多く用いられていますが、いつの時代であっても、猫 の命は1つしかありません。また絵本のように100万回生きることもできません。しかし、死の危険を1回かわすことを「一生」として数えるならば、「九 生」を全うすることも決して不可能ではないでしょう。

 病気や怪我、事故の予防、ストレスや食事の管理など、たくさんの猫たちが「九生」を実現するために、動物看護師としてこれからもお手伝いができればと思います。

星空のイヌとネコ

冬は暗く冷たく空気が澄んで、夜空の星がきれいな季節です。

明るい星の多い冬の夜空の中で一番明るく輝く白い星がシリウス。全天で最も明るい恒星であるシリウスを持つのが「おおいぬ座」です。

冬の星座の代表格である「オリオン座」のペテルギウス、「おおいぬ座」のシリウスと冬の大三角を作るのが「こいぬ座」のプロキオンです。

「おおいぬ座」も「こいぬ座」も有名な星座ですし、シリウスは別名「Dog Star」と呼ばれています。

豪華でにぎやかな冬の星座の中でも、夜空のイヌ達は主役級の存在感を見せ付けています。

では、夜空のネコ達はどうでしょうか?

星

現在一般的に用いられている88星座の分類の中で、イヌの星座は「おおいぬ座」「こいぬ座」「りょうけん座」があり、ネコの星座は「やまねこ座」があります。

「やまねこ座」は十七世紀にポーランドの天文学者ヨハネス・ヘベリウスが設定した星座です。(もともとは「山猫または虎座」と命名したとされていますので、いわゆるネコのイメージではないようですが)

 暗い星からできているため見えにくく、星の並びはあまり考慮されていないため、その形から山猫をイメージするのは難しいようで、ヘベリウス曰く「やまねこ座の姿を見つけ出すには山猫のような鋭い目を持たなければならない」。どうもあまりメジャーな星座ではないようです。

ちなみに「りょうけん(猟犬)座」もヘベリウスによって設定されました。

十八世紀にはフランスの天文学者ジェローム・ラランドによって「ねこ座」が設定されました。「ねこ座」はラランドのペットだったネコを星座にしたものでした。

ラランドは大のネコ好きでネコへの愛情によって、いわゆるネコのイメージの「ねこ座」を星座に加えようとしたのですが、どうにも「ねこ座」は支持を受ける事ができず、星座として定着しなかったため、やがて忘れられてしまいました。

星座の世界ではネコの存在感は希薄なようです。

ねこの気持ち

マイペースで感情表現が乏しく、何を考えているのかよくわからない・・・猫はポーカーフェイスな生き物です。

飼い主としては、犬のように判りやすく顔や体全体で喜びや楽しさを表現してくれると遊び甲斐がありますよね。しかし、猫のある部分は実はとっても雄弁に気持ちを表現しているのです。

嬉しいとき、甘えたい時

ヒポ

一番猫の気持ちがわかりやすいのは、どこだと思いますか?それは尻尾です。尻尾は猫がどんなに頑張っても感情を隠しきれ ない場所といわれていて、犬は尻尾をブンブン振っているときは感情が高ぶっている、嬉しい、という風に私たちは理解していますよね。しかし猫の場合は気分 の良い時、嬉しい時は大きくゆっくりと尻尾を振ります。

 猫の飼い主として顔がゆるむ時は、飼い猫が自 分に甘えてきている時ではないでしょうか。そんな時猫の尻尾を見てみるとピンと尻尾を立てて近づいてきてはいませんか?それは飼い主を親だと思い、お腹が すいた時の催促や、構って欲しい気持ちの表れといわれています。飼い猫が尻尾をピンと立てて近づいてきたら、是非たくさん構って猫を満足させてあげて下さ い。

 

嬉しくない時、構って欲しくない時

ポイ

逆に猫の機嫌の悪い時、スキンシップを止めて欲しい時はブンブンと激しく尻尾を振ります。猫との良い関係を築きたいのなら、スキンシップの引き際をしっか りと見極める必要があると言えます。犬と同じと勘違いをして、尻尾を振って嫌がっている猫を触り続けると、そのうち我慢出来なくなった猫に手を噛まれた り、爪で引っかかれたりしてしまうので気をつけて下さい。猫によっては構って欲しい子もいると思いますので、自分の飼っている猫の性格に合わせたスキン シップをしてあげて下さい。

 

 猫の尻尾はもっと沢山の気持ちを表現していますので、これからはより尻尾に注意をしながらコミュニケーションしてあげると良いかもしれませんね。

去勢・避妊手術をススメる3つの理由

「健康なのに、どうして去勢手術や避妊手術をしないといけないの?」と、よく尋ねられます。そこで『去勢手術や避妊手術がなぜ必要なのか?』という疑問にお答えしたいと思います。

理由は大きく分けて「3つ」

第1は「行動上の理由」

 未避妊・未去勢の犬や猫は子孫を残すため、繁殖本能が強くなる時期がやってきます。それがいわゆる「発情」です。発情が始まると、猫では大きな声で鳴き続けて異性を呼ぼうとしたり、外出したがり、スプレー行動(おしっこかけ)をします。犬では、メスは外陰部からの出血があり、一時的に食欲や元気がなくなります。オスは遠吠えをし、ホルモンバランスの乱れからイライラし、あなたの指示を無視して逃亡やケンカをすることもあります。発情に伴うケンカや交通事故で来院する犬猫は実は少なくはないのです。この行動は長くて数週間続くことがあります。
 これらの行動の変化はすべて、発情に伴う性ホルモンに支配されたもので、しつけで治るというものではありません。生理的なものに対して「こら!!」と怒られても、犬猫は「なんで!?」とパニックになってしまいます。ワンちゃん、ネコちゃんを責めることはできないのです。従って、去勢・避妊手術をおこない発情をなくすことで、発情に伴ったストレスやトラブルから、あなたのワンちゃん、ネコちゃんを守ってあげることが可能になるのです。事実、避妊去勢手術を見送ったものの、発情行動による体調不良が見るに耐えず、結局避妊去勢手術をされる例も少なくありません。それほど、犬猫にとって発情はストレスフルなものなのです。

第2は「病気上の理由」

 生殖器(卵巣・子宮・精巣・前立腺など)の病気の発生は、年齢とともに増加します。中には子宮蓄膿症や生殖器の悪性腫瘍のように緊急に手術をおこなわなければならない場合もたくさんあります。特に、猫に発生する乳腺腫瘍のほぼ100%が悪性(乳癌)であり、再発が非常に多い疾患です。また交尾行動により感染する犬の可移植性性器肉腫やネコのエイズ感染症などの恐ろしい病気もあります。これらの病気は、去勢・避妊手術をおこなうことにより繁殖能力がなくなるため、病気の不安を減らすことが可能です。

第3は「繁殖上の理由」

 飼い主から見捨てられた仔犬や仔猫たちの運命を考えたことはありますか?ノラ犬やノラ猫と呼ばれて生きていくもの、捨てられたまま死んでいくもの、保健所に連れて行かれ処分されていくものなど…。とても悲しいことですが、この現実から目をそらすことはできません。あなたに可愛がられているワンちゃんネコちゃんの陰で、こんなことが起こっている…、何とかならないものでしょうか。家猫の平均寿命は15歳。その一方で、野良猫の平均寿命は3−4歳と言われています。幸せに暮らすことが約束されない不幸な仔犬や仔猫をつくらないためにも、去勢・避妊手術は必要だと思いませんか?

 「動物にとって、交尾のない発情は単なるストレスやトラブルの原因にすぎない」と言われています。交尾行動を飼い主の勝手で制限することは、ワンちゃん、ネコちゃんにとって苦痛ではないでしょうか? 去勢・避妊手術は、ワンちゃん、ネコちゃんと家族としてつき合っていくために、また、彼らの健康を維持するために必要なことだと、私たち獣医師は考えています。特に繁殖を希望されない限り、去勢・避妊手術を受けられることをお勧め致します。 エリザベスカラー(エリマキトカゲのような保護用エリマキ)が苦手な子も多いので、当院では犬猫専用術後服「エリザベスウェア」を導入しています。詳しくはこちらをごらんください。その他にも、なるべく犬猫の負担にならないように配慮しています。

当院の去勢・避妊手術について(費用やその他オプションについて)
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どんな状態の時に病院に行ったらいいの?

動物たちは、言葉を話すことができません。少しでも、いつもと違う様子であれば、それは「病気のサイン」かもしれません。どんな病気であっても、早期発見・早期治療は病気を治すための第一歩。「病気のサイン」に気づいたら、一刻も早く病院に連れて行ってあげて下さい。

特に緊急に治療が必要な場合 ~治療が遅れると命に関わります

呼吸がおかしい

  • 呼吸が荒い
  • 呼吸のたびに大きくお腹が動く
  • 舌の色が紫色になる
  • 咳がひどい
  • 呼吸が止まる

排尿困難

  • 排尿姿勢はとるが少ししか出ない
  • 排尿姿勢はとるが全く出ない
  • 尿に血液が混ざる
  • 何度もトイレに行く

異物を食べた

  • 薬品を食べた*食べた薬品名や成分名が判るよう薬のパッケージを持って行く
  • 布やビニール、ひも、おもちゃ、針などを食べた

嘔 吐

  • 頻繁に繰り返す
  • 血液が混ざる(出血部位によっては血液が黒くなる)

下 痢

  • 泥~水のような下痢をする
  • 血液が混ざる(出血部位によっては血液が黒くなる)

食欲がない

  • 特に幼若・老齢の場合は早急な手当てが必要*「食欲・元気の低下」の裏には病気が潜んでます!

元気がない

  • いろいろな病気の最初の症状*「食欲・元気の低下」の裏には病気が潜んでます!

神経症状

  • フラフラする
  • 歩けなくなる
  • 立てなくなる
  • ケイレンする
  • 意識がもうろうとする
  • 意識がなくなる
  • 性格が突然変わる

難 産

  • 陣痛が4時間以上続いているのに産まれない
  • 最後に出産してから3~4時間経っても次の仔が産まれない
  • 母親の元気がなくなり、頻繁に排尿をこころみる
  • 陰部から緑色の排泄物が出てから数時間経っても産まれない

怪 我

  • 傷口が広い・傷が深い
  • 体の一部をしきりに舐める
  • 体を強打した
  • 交通事故
  • 高所から落下
  • 踏んでしまった
早めに病院へ連れて行ってあげてね!

*外傷が見当たらなくても内臓に損傷を受けている可能性があります!

その他

  • 明らかにひどい状態の場合

 

初めて仔犬を飼われる方へ ~食事と健康管理について~

食  事

  • 栄養バランスのととのったドッグフードを与えましょう。ドライフードは歯や顎の骨を強くし、歯石の予防にもなるのでおすすめです。
  • 全肉タイプの缶詰ばかりを与えると、内科疾患や皮膚疾患の原因となることがあります。注意しましょう。
  • 1日の食事量は、各フードの記載に従うか、仔犬の頭を両手で包んだときの大きさが目安です。
  • 生後6ヵ月未満の仔犬は1日3回、6ヵ月以上では1日2回に分けて与えましょう。
  • 食事は与えたらすぐ食べるよう習慣づけましょう。食事の放置は腐敗の原因にもなります。
  • 間食は控えましょう。肥満の原因にもなり、他の病気も引き起こしかねません。
  • 常時、新鮮な水が飲めるようにしておきましょう。
  • 食器(フード、水)はガラス、陶器又はステンレスがおすすめです。プラスチック類は、アレルギーなどの原因となることがあります。

 健康管理

愛犬を恐ろしい病気から守るために、必要なのがワクチンおよび予防薬です。下記の時期を目安に、動物病院に行かれることをお勧めします。その際、便(小指頭大)をもっていけば、寄生虫などの詳しい便検査もできます。

伝染病予防混合ワクチン(5種、7種、8種混合ワクチンなど)

第1回 生後50日~60日くらい
第2回 生後80日~90日くらい
第3回 生後約120日 ……以後、毎年1回の追加接種
*第3回の予防接種後3週間目に十分に免疫が獲得できているか、効力判定のため抗体検査(血液検査)をされることをおすすめします。公園などのお散歩は、検査により免疫獲得を確認されてからの方が良いでしょう。

フィラリア予防薬

ワクチン接種日から開始。以後30日毎に飲ませます(翌年からは5月~12月が瀬戸市内での標準的予防期間になります。翌年以降の予防開始前には血液検査が必要になります)

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狂犬病予防ワクチン

法令により、生後91日以降に年1回の接種が義務づけられています。

歯科検診

生後6ヵ月くらいに、検診をされると良いでしょう。

初めて仔猫を飼われる方へ~食事と健康管理について~

食  事

  • 栄養バランスのととのったキャットフードを与えましょう。ドライフードは歯や顎の骨を強くし、歯石の予防にもなるのでおすすめです。(歯石症のねこちゃんは除く)
  • グルメ缶・青身の魚・甲殻類ばかり与えられますと、内科疾患や皮膚疾患の原因となります。もし与えられるのであれば、食事全体の1割程度にしましょう。
  • 食事の1日の量は、フードの袋の記載に従うか、仔猫の頭を両手で包んだときの大きさを目安です。
  • 生後6ヵ月未満の仔猫は1日3回、6ヵ月以上では1日2回に分けて与えましょう。
  • 食事は与えたらすぐ食べるよう習慣づけましょう。食事の放置は腐敗の原因にもなります。
  • 間食は控えましょう。肥満の原因にもなり、他の病気も引き起こしかねません。
  • 常時、新鮮な水が飲めるようにしておきましょう。
  • 食器(フード、水)はガラス、陶器又はステンレスがおすすめです。プラスチック類は、アレルギーなどの原因となることがあります。

健康管理

愛猫を恐ろしい病気から守るために、必要なのがワクチンです。下記の時期を目安に、動物病院に行かれることをお勧めします。その際、便(小指頭大)をもっていけば、寄生虫などの詳しい便検査もできます。

ネコちゃんイメージ
生後3ヵ月くらいの
遊び盛りの仔猫ちゃん
モデル/勘太郎くん&バロンくん

伝染病予防ワクチン(猫白血病、3種、5種混合ワクチン)

第1回 8週齢  
第2回 10~12週齢……以後、毎年1回の追加接種

* 初めて猫白血病、5種混合ワクチン接種するときは、事前に白血病感染の有無を確認するための血液検査をおすすめします。

 

私を病院につれてって!~ハムスターと一緒に~

今回はハムスターを取り上げたいと思います。
ハムスターは病気を隠す動物って言われているのを知っていましたか?亡くなるほんの数日前まで、普通に食べて元気な顔で生活をしている、ということがよくあるのです。ですから、ハムスターを飼われている方は、少しでもおかしいと思ったら、すぐに病院へ連れていく心構えが必要になります。
 ムスターが体調が悪くなったときにみられる症状をあげておきますので、これを参考にして、こんな状態になったらできるだけ早く病院につれてきてくださいね。

  1. 毛ヅヤが悪くなり、毛並みがボサボサになってきた。
  2. 目に輝きがなくなり、おちくぼんできた。また、目ヤニが増え、まぶたが開かなくなっている。
  3. 耳が折りたたんだように、クシャクシャになって、頭にくっついてしまっている。
  4.  やせてきた。
  5. ピンク色の鼻先や指先などが白っぽくなっている。・呼吸が荒くなり、体全体で息をしている。
  6.  手足の先が冷たい。
ハムスター

※ご注意! 病院へ連れて行くときは、普段使っているゲージをそのままの状態で持って行きましょう。獣医さんがゲージを見て、管理上の問題点や、便・尿の状態など大切な情報を得ることが出来ます。

 

犬の老化

犬はある日突然老化するのではなく、少しずつ老いていきます。では、いつ頃からどんなふうに変わっていくのでしょうか。

犬も人と同じで、老化の症状や速度はさまざまですが、何歳くらいから症状が出始めるのか知っておきたい事ですね。大型犬と小型犬では異なりますが、一般に犬の老化の節目としては7才・10才・13才になります。この年齢を境に、病気の症状が出たり体の状態が変わったりすることもあります。

まず7才を迎える頃から、食事の量を増やしてないのに体重が増えてしまったという犬が多くなります。人にたとえて言うなら中年太りですね。白髪も生え始める頃で、元気そうにみえても内臓が衰え始めます。このような症状が出始めたらフードをシニア用に変えてみたり、病院へ行き血液検査などしてもらったほうが良いでしょう。

犬の老化

次に10才を超えると、ガンを発症する犬が増えてきます。ほかにも関節炎などの痛みを伴う症状が増えてきます。しかし家族のみなさんが「もう年だから」と言って病気を見過ごしやすい時期でもあります。たとえば、オスであれば肛門周囲腺腫、メスであれば乳腺腫瘍にかかる割合を下げる方法としては、避妊・去勢手術をすることが効果的です。

そして13才を迎える頃には、慢性的な体の痛み、歩行困難、失明など完治が難しい病気が増えてきます。他にも、痴呆の症状が増えてきます。痴呆は特に日本犬系雑種に多いという報告があります。

痴呆になりにくくするには、日頃から積極的に愛犬とふれあってください。

長い老齢期を健やかに過ごすには、日頃からスキンシップをとり、充分な運動をして、規則正しい食生活をしましょう。1年に1度でも、予防接種と一緒に定期検診も受けておくと安心です。当院でも年に1度のフィラリア検査の時期に、一緒に詳細な血液検査をされるようおすすめしています。

少しでも長く愛犬と暮らしていける環境を、家族の皆さんで作っていってください。

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身近な人獣共通伝染病について

ズーノーシスという言葉をご存じでしょうか?
ズーノーシスとは人獣共通感染症と言って動物から人間に感染するかまたは感染すると思われる疾患のことです。

今回はパスツレラ感染症というズーノーシスについてお話しします。
パスツレラというのは細菌の名前に由来するのですが、ワンちゃんの75%、ネコちゃんの97%がこの菌を口の中に持っています。
ワンちゃんネコちゃんは口の中に持っているだけでは体を悪くする事はありませんが、健康なワンちゃんやネコちゃんとの接触の中で人に感染する可能性があるのです。

身近な人獣共通伝染病について

パスツレラ菌はワンちゃんネコちゃんに咬まれることで傷口から入ったり、キスやご飯の口移しなどから肺や気管、鼻腔内に入って感染を起こします。もし感染してしまうと傷がひどく膿んだり、骨髄炎を起こすこともあります。また肺や鼻などに感染すると肺炎や副鼻腔炎を起こすことがあり、ひどい場合には死に至ることもあります。

最近ではペットも室内飼育や多頭飼育が多く、人間の生活にとても密接した状態におかれることが多くなってきています。

例えば一緒に寝たり、口移しで食べさせたり、口や鼻をなめさせたりを日常的にされている方もいます。その他にも自由奔放に育ててしまい、攻撃的な子になってしまうこともあります。ズーノーシスはこのような飼育環境が原因でその発生が増加すると考えられています。

大切な家族の一員であるペットですので近づくなとか、触るなと言っているわけではありません。こういった病気の知識を持ち過剰なスキンシップ避けて、手洗いなどの消毒をすることで予防に努めるようにしましょう。

またワンちゃんネコちゃんにはそれぞれのライフスタイルがありますし、ライフスペースがありますので全て人間と同じようにはいかないものです。こんなことも頭に入れて、ペットライフをエンジョイしてくださいね。

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